それは大したことない日常 |
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口内を唾と似た生暖かな鮮血が溢れ、痛いのか苦しいのかも分からない。気怠さばかりが金縛りの様にその大きな肢体の自由を許さなかった。
首を貫かれた秀吉は血に眼球を染め目を細める、しかし思いの外穏やかな表情であった。同じく貫かれたままの右腕を天高く突き上げ、優しく添える様に一度宙を撫でる。そこに確かに面影を感じながら、その遥彼方、空に視点を変えた。その瞬間消え失せてしまったその姿を取り戻したくて、掴む様に拳を作った。 「……これも、また……夢のまた夢」 俄に滲み出して来た涙で赤井瞳を歪ませ、今度こそより一層確かな姿を思い描く。懐かしきあの日々を壊してしまったのは自分であるというのに、それが人知られぬ事の様に思えた。 俺は、何かを間違えたのであろうか……? 言葉を発せば止めどなく、血は溢れ出す。それに潰されぬ明瞭な言葉も、彼の心中までは語りきれない。 それでも、お前達と共に見た夢は 「よい……夢であっ、た……」 嗚呼、ねね。俺を憎んでいるか。俺を恨んでいるか。 俺はお前に怖れられる事を恐れていたのだろう。お前が弱点となろう事を予感してしまったのであろう。 今更謝ろうとも思っておらん。許しを乞おうとは思っておらん。 ただ、お前が俺を憎まずいてくれたのなら、俺はまたお前とあの時間を生きてもいいのだろうか。 よろよろと後ろへ後ずさっていく巨体は、爆破された天守閣の窓からいよいよ踏み外す。その一瞬視界を全てあおぞらに染めると、秀吉は墜死した。 それを見届けた二人は、暫く呆然と立ち尽くすしか術を持たなかった。 リハビリ兼ねて色々書いてみてる東です。 小説の方を秀ねねフィルターにかけてみたんですけど。 やっぱり秀吉は後悔してるといいなあって。小説の中でねねの事が出て来たのに酷くフィーバーしてたので。 だって、今ですらあんな自分に言い聞かせる様ないい勝たしてるんですよ!? もう、だめだ。秀吉、あんたやっぱり好きだよ。ねねと並んでいて欲しかったなあ。 そしてオエビの色塗りに慣れようと某御所で塗り絵に奮闘しつつあります。(接続語おかしい どちらも都筑様という素晴らしい絵師様の線画です。 っていうか、もう都築様が私のツボというか、心を惹く線画ばかりなんですよ!! まあ、他にもいっぱい塗りたいのはあったのですが、どうも細かい書き込みが多いものばかりでこれは私には無理だと。 それにあの表情とか顔のパーツ配置、全てが好きなんですよ。 今度はもう少し細かいものに挑戦ですね。 塗り方を変えようと奮闘したものの、あまり変わっていない様な……。 背景までかき込める繊細さと集中力と持続力が欲しいです。 それでは、最後にもう一つリハビリでしかも衝動で書いたものをば。 どちらかと言えば史実に忠実な新選組と桂の再会です。 燃えよ剣を読み進めていく中で、道場時代に桂と会ってたんだ、なんて。 んじゃあ敵対した後の再会の時は、どうなったんだろうなんて妄想が膨らみました。 しかし、銀魂となると藤堂平助さん、井上源三郎さんはなんて名前になるんでしょうか。 私銀魂は原作持っていませんし、調べる気力もなかったのでそのまま使わせて頂きましたが、気が向いたら調べて変えておこう……。 ちなみに、燃えよ剣を読んでいなくても分かる様に書いたつもりです。 それでは、どうぞ。 久しく見えし同士【ひさしくまみえしどし】 久しく相見えたその姿に予想通りの哀感が心中を漂う。時代とは斯くも恐ろしいものだと強く認識させられる様で物悲しいばかりだ。 尤も、彼をあまり好いてはいなかった今日の新選組副長である土方は元より、関わり— と言っても桂小太郎、その人との関わりは極薄いもので、幾度か他流試合の折に代人戸張節五郎として道場へ参ってもらったまでなのだが —の薄い原田右之助や藤堂平助、井上源三郎などは特に何を思うでもなし、ではあったが。 「あんたが攘夷浪士の桂小太郎だな。まさかとは思っちゃいたが、あんただったとは」 酷く険しい形相を塗りつぶす様な情けない表情を一度だけ浮かべると、構えを緩めて後頭を無造作に掻いた。不利になったり極度に困ると黙ってしまうのがこの人の癖である。黙ると、凄まじい顔になるのだ。 鬼の副長との異名を持つ土方は勿論そんな近藤に食って掛からんばかりに反論をしようとしたが、桂が不用心にも刀を納めたのを見て言葉を呑み込んだ。このばか野郎どもは一体何を考えてやがる、内心はその思いでいっぱいになる。 「……久しいな。御主は近藤か。横にいるのは土方に沖田、」 言いながら笠を取る桂は相変わらずの無愛想さで、しかし三人の姿に微かに目を細めると、座るときの様なゆったりとした動きで俄に行動を起こした。 「っクソ、」 手に持っていた編み笠を素早く投げつけた桂に、次には斬り込んで来るだろうと判断した土方は、素早い身のこなしで抜刀しながら近藤の前に出て、その勢いのまま笠を斜めに断った。 が、目の前に桂の姿はなく、少し遠くにその後姿が見て取れる。沖田がその横を飛び出して数歩奔ると、手にしているバズーカ砲をぶっ放した。 「土方さん、テメェの所為で逃がしちまったじゃねえですかィ」 振り返ってアイマスクをずらす沖田に驚いて、愛らしいその顔から前方へ視線を向ける。放たれたロケット弾は見当違いな方向へ飛び去り民家を破壊した。思わず胸倉を掴んで猟犬の様な鋭い視線を叩き付けると、フィルターを噛み潰してしまった煙草が、火のついたまま地に落ちた。地面は土であったから燃え移る可能性は限りなく低い。しかし念のためと踵で躙りながら口内に残った煙草を吐き出した。 「オイ、総悟! テメェはせめて標的見て撃てや。民家破壊してんじゃねえッ」 突き放して舌打ちすると、桂の消えた方向を見やって目を細める。あれからどれほどの時がたったか分かっているつもりではいたが、あまりの変わりなさに懐かしさすら感じて、今は見逃してやろう、そう新たな煙草に火をつけて踵を返す。 「近藤さんよォ、今回は見逃してやろうぜ。昔の恩ってのもあるだろ?」 「ああ、そうだなあ」 近藤が酷く嬉しげに笑うのが印象的で、気恥ずかしさに頭を掻いた。 #
by textsait
| 2008-05-04 22:24
| 取り敢えず日記かと
いつの間にか(とは言ったものの、サボってる自覚はありましたよ。ありましたとも!)こんなに日が経っていたとは……。
サイトの更新もしてやいない。てか小説がないです。書けないです。 ネタだけはあるんだ。ネタだけは……!! しかし食欲が無いとき見たいに筆が進まないんです。やる気が無い訳ではないんですが……。 きっとあれだ。安曽 了さんの文章の素晴らしさに意気消沈したんだ。 だって、めっちゃ文章上手いじゃないですか。 戦闘シーンなんて書けない私はもう、安曽さん……いや様の文章の上手さに内心落ち込んでいるのかもしれない。 私はこんな文章を発表していたのか、って。 勿論それほど自信があった訳ではありませんが、自己満足とはいえ、私のサイト運営理念に 従って行くと、私が文章を書くのは読んで頂いた皆様に楽しかった、と感想を抱いてもらう、もしくはせめて、時間の無駄になった、なんて思わないでもらえればいいのですが、そんな風に何かプラスの感覚を残してもらえればと思っているのです。 なので、「Cool & The Gang」を読んだ時は衝撃でしたね。 文章って誰が書こうと、見た感じはみんな同じ文字の羅列じゃないですか。それで、読んでみて初めてその人の文体や書き方、強いては書きたいこととその想いが何かが分かる。 そうです、見た目は同じ筈なのに、どうしてこうも無い様に差があるのだろうか、と。 まあ、一応はこれが自分の文体であり、持ち味であるとは納得しているつもりではあるんですが。どうにも凹んだ部分が戻らないんです。 そんなこんなで暫く更新停滞しようかと思っています。 それでは、失礼致します。 #
by textsait
| 2008-04-26 13:40
| 重要
カップリング属性バトン
あなたの属性を見極めるバトンです。 大好物→◎ まあまあ美味しい→○ 味付け次第→△ 吐く→× 少年×少年→△ 少年×少女→◎ 少年×青年→△ 少年×成年女性→○ 少年×おやじ→△ 少女×少女→△ 少女×少年→○ 少女×青年→◎ 少女×成年女性→△ 少女×おやじ→◎ 青年×少年→△ 青年×少女→◎ 青年×青年→△ 青年×成年女性→△ 青年×おやじ→△ 成年女性×少年→○ 成年女性×少女→△ 成年女性×青年→◎ 成年女性×成年女性→△ 成年女性×おやじ→◎ おやじ×少年→△ おやじ×少女→◎ おやじ×青年→△ おやじ×成年女性→△ おやじ×おやじ→△ お疲れ様でした。○以上が多い貴方はきっと雑食…じゃなかった心の広い方です。 バトンお持ち帰り: http://www.blogri.jp/baton/?id=46946 作者に聞きたい!バトン 管理人さんの作品について教えてください! ●アップしている作品数 数えてみたら80作品……。あれ、こんなにあったっけとか思ってます。 しかし四年間で80は少ないのか? 微妙だよなあ。 てかまだ完全復活されてない部分はダメなんだろうか。 絵を入れると95。しかしへたれた絵ばかりです。 ●1番思い入れのある作品 一番? すべてがすべて私の子ですからね、一番なんてそんな決められないです! 強いて言えば、うーん、何だろう……。 ●1番お気に入りの作品 なんだろ、私的には死がふた、護遥の「触れたい」とかケロロの「地球人蛙人化計画!…の巻!」かなあ。うーん、悩む。 ●シュチエーションから浮かんだ作品 大体がそうですね。クルモアの「チョコレート」とか銀神の「暑い暑いと言うよりも...」とか。 でも基準が曖昧なんで、これまたどうしたらいいのか。(お前そればっかだよ ●台詞から浮かんだ作品 最近では光濃の「死神の呼び声」ですね。ゲーム中の「貴方を迎えにきましたよ」より。 あれ絶対濃姫迎えに来たんだって! と一人で ●気付いたら浮かんでいた作品 これも殆どかな。13のやつなんか最初とシュチュ違うしね。まだ書き終えてないけど、なやつも気づいたらかな。 ●仕事/授業中浮かんだ作品 私はこういった、何か作業している時には思い浮かばないんです。それだけで精一杯すぎて。 でも、友人に捧げたバサラ瀬戸内の「幼き頃は美しき君、猛々しさ故その身を滅ぼすか」は授業中に浮かびました。 浮かんじまったらメモして後で書くしかないっしょ! ●イベント物の作品 イベント……、といえばあれかな。 載せてないけどクリスマス企画でDBの天ラン「クリスマスに欲しいもの」と、ラディッツ企画で「理由(改)」ですね。 私イベントとか苦手です! その癖、いつか同人誌を出してみたいなあとか思ってます。(小説で) ●書/描きたくて仕方なかった作品 13と、右目の傷とか、てか全部書きたくて書いた作品だけどね。 ●作品を見返す時はある? 気が向いたら見返してます。てか殆ど誤字脱字探し。 ●うふふ、ありがとうございました♪では、聞いてみたい人を何人でも指定してください! ではでは、見てたらでいいので神崎さ風戸さ抹茶さアカリ! バトンお持ち帰り: http://www.blogri.jp/baton/?id=47295 ブログリバトン置き場: http://www.blogri.jp/baton/ そんなわけで今日はこれにて失礼。 #
by textsait
| 2008-04-17 22:48
| 取り敢えず日記かと
今日アニメイトへ行ってバサラジュースを買ってきましたよ。
勿論目当ては小十郎! 小十郎の烏龍茶はふたつ買って、あとひとつずつなんて考えてたんですけど、小十郎だけいない! そして慶次は一本しかない上に何故かぼこぼこでした。 な、何があった慶次!? 誰にぼこられたんだ!!(笑 というわけで小十郎と空気以外は買ってきました。(慶次の扱い酷ぇww 家について喉が渇いたので、さんざん迷って飲むかどうか葛藤した結果、毛利を開けました。 喉乾いてたんで、ブドウジュースとかカシスオレンジはあれだったんで。 スポドリはやっぱり風呂上がりかなってことで毛利。緑茶! ごめんない、余程私は重症のようです。 毛利ってだけで緑茶がちょっと美味しかったのよ。うん、分かってるんだ、普通のお茶だったってことは。 それでももう少し美味しく感じました。重症です。 さて、風呂入ったら伊達を開けよう。 中身をとってくなんてことはしないんです私。勿体ない! 缶だけ大事にとっておきますよvv ああ、あの絵流石だよもう、一生大事にします!! そんなこんなでポップンブームが来そうな東です。 撫子ロックいいっすね! てかめちゃ初心者なんでバトルの3つのやつが好きです。 5つので既にあわわってなるんで。連続で来たらダメです。 ていうか青いボタンの存在をふたつとも忘れてしまう……。 9ボタンでしかも久しぶりだというのにあれだけやれる友人は何ものだよ……。 勢いで書いた山→ハルを乗せますぜ。 山本偽物注意報! これ誰? ってなります。 まあ、私の書く人物は大抵偽物ですけどね……。 読む時は小説の最後に題名でも付けてやって下さいな。 壊してしまえなんて簡単に言わないで ああ、もう。なんてなんて。 顔を掌で覆ってにやけた口元隠して、そうしてどうにか耐えようと試みたもどうにも耐えられない。いっそのこと、とハルの頭を掴むようにぐしゃぐしゃと撫でて、にやけているなんてバレないくらいの笑顔で吐き出す。この思いが少しでも伝わればと。 「は、ははっ! やべぇ、ハル。お前ホント可愛いのな」 やべえ、カワイイ。そう繰り返しながら今度は撫で混ぜる様に前髪ごとハルの頭を乱す。暫くそうして笑って手を離してやれば、顔をほのかに染めたハルが山本に乱された髪を直す様に頭を抑えている。俄に山本を睨み上げるが、彼にはそれすら愛しくてつい笑ってしまう。 「なんで笑うんですか! それよりもう、からかわないで下さい、山本さん!」 もう、ハルは子供じゃないんですよ!? 唇でくちばしを模造してむくれるハルは何処か幼気で可愛らしい。 ああ、なんてなんてなんて。( 愛おしいなんて、まだ俺には言葉に出来ないけど ) からかってなんかねえよ俺。ホントかわいいんだ、ハルは。 言えない言葉を口内で噛み締めて、気付かないでくれと祈りながら山本はそれでもハルに戯れを求める。常に心痛の発生する、幸せな関係。彼らの日常に疑問を持つ日も、そう遠くはないのかもしれない。 誰よりも、破壊と存続を望むのは彼なのだから、 #
by textsait
| 2008-04-13 20:23
| 取り敢えず日記かと
その時、私の中で何かが消えた。
何があった訳でもなく、突然それは消えた。すっと透き通るように、それでいて一瞬のうちに。その一瞬で私は何かを失って真っ白になった。大切な何かを失って私は呆然として、なんでなんて疑問を繰り返して。 今何を失ったかも分からずに呆然として動きたくなくて。消えてしまったものを探せなくてもどかしくて何もかもが嫌で。何が起こったのか理解出来ても分からなくて恐怖すら沸き上がって来る妙な感覚の中に一人で。 いつもこんなんだ。突然どこまでも濁った粘度の高い、感触のない水の中に放り出されてしまって、何か考えようともがく度に頭の内側が圧迫されるように痛むんだ。いっそのことそのまま握りつぶしてくれなんて思うけど、そんな妄想叶うわけない。 もがいて伸ばす腕は感覚すらなくて、視界はぼやけて白いのか灰なのか分からない気怠さに俯きたくなる。嗚呼、と見上げた先で同じ様な色の空に出会って私は落胆する。 あんなからっぽなのと同じものに苦しめられているなんて、なんと抜け殻な私だろう。 私はどこにいるんだろうか。皆が魂と定義する私は、肉体でなく、この思考も感情も一挙に生み出す私は、一体どこで何に囚われ、何を無くしては埋めて誤摩化しているのだろう。 抜け落ちたあれに、それが消えても大した変化の無い自分に身震いする。 あああああああああああああああああああああああああこの世界はなんて分からないことばかり #
by textsait
| 2008-04-09 19:00
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私の構成物
推=推薦、注=注意
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